クレヨンハウスから出版された長田弘さんの美しい詩画集「詩ふたつ」。
詩は「花を持って、会いに行く」と「人生は森の中の一日」の二篇。
どちらも生きることと死ぬことをテーマにした、静けさに満ちたものです。
ここに書き写して、たくさんのひとに読んでもらいたいけれど、それは我慢して、できたらこの本の中で読んでください。
クリムトの、自然を描いた美しい絵と一緒に味わってほしいから。
クリムトと言えば「ダナエ」しか思い浮かばない自分を恥ました。花や木や森が生き生きと、生き物めいて描かれていて心を揺さぶられます。
一番好きな絵は、秋の白樺の森を描いた一枚。そこにうたわれた詩の言葉。
森のなかでは、
すべてがことばだ。
ことばでないものはなかった。
生と死はつながっていることを確信でき、なぐさめられ、晴れ晴れと泣けました。

